チーズは、世界に数百種類もあり、これを大きく分けるとナチュラルチーズとプロセスチーズの二つに分けられます。また、この他にチーズの仲間としてチーズフードがあります。
この、プロセスチーズの製造技術が1911年(明治44年)スイスで発明されて、2011年で100年になりました。
このプロセスチーズ製造技術100年を記念して、2011年9月にチェコのプラハで「プロセスチーズ誕生100周年記念ミーティング」が開催され、日本から雪印メグミルク(株)ミルクサイエンス研究所 川崎功博氏が参加され講演されました。
その内容について、川崎功博氏にチーズフェスタ2011の会場で、11月12日に講演いただきました。
プロセスチーズは、100年前に発明されましたが日本では1934年(昭和9年)に製造開始され、その後日本で多様に進化しました。 特に、「とろけるスライスチーズ」「キャンディチーズ」「切れてるチーズ」や「うま味乳酸菌を使ったチーズ」など他国には無い商品を開発しています。消費者の皆さんに栄養豊富なチーズを美味しく・手軽にお食べいただくように、国内のチーズメーカーは商品開発に取り組んでおります。これからも、日本で発展したプロセスチーズをご愛用ください。
プロセスチーズの誕生は1910年頃、あるスイス人によってその加工技術が開発されたといわれています。
チーズ消費が伸びつつあったこの時代、品質が変わらず長期保存に向くプロセスチーズは、まさに人々が求めていたチーズでした。
本格的な商品化は1920年頃です。その後、広大な国土のアメリカで受け入れられました。
日本で初めて販売されたプロセスチーズのラベル(1931年)/日本初プロセスチーズの広告(1931年) そして、日本にも普及していきました。1931年には日本で初めて市販されました。1950年、ナチュラルチーズの輸入の自由化にともないそれを原料にプロセスチーズの生産はさらに勢いを増していきました。
高度経済成長と供に需要は伸び、製造当初からの定番のカートンタイプに加え、スライス、6P、キャンディ、スティックとさまざまな形状のものが誕生しました。
近年は、さらに風味付けがほどこされたもの、舌触りや風味をナチュラルチーズに近づけたものなどバリエーションは広がっています。